以前の当サイトにて、前立腺肥大症に効果がある
漢方薬、市販薬についてご紹介しました。
今回は、２つあるうちの、
ひとつ「牛車腎気丸」についてご紹介しましょう。
前立腺肥大症に効果のあるもうひとつの漢方薬とは？
「牛車腎気丸」という漢方薬も、
前立腺肥大症の治療に使われることがあります。
「牛車腎気丸」と、漢字で書かれると、
これは、誰かに教えてもらわないと、
漢字の読み方すらわからない、
摩訶不思議なお薬に思えるかもしれませんね。。。
「牛車腎気丸」は、「ゴシャジンキガン」と読みます。
「牛車腎気丸」には、
【牛膝】（ゴシツと読む）が配合されているので、
足腰の筋肉を強くする作用が期待できます。
これは、下半身の筋肉を強くするため、
泌尿器や下半身の衰えに最適の処方となっています。
牛車腎気丸は、一般的には、
高齢者に用いることが多いです。
体力が低下しがちで、冷えを伴うときによく使われます。
腎を強めて、利尿を促す車前子が加えられています。
漢方の「腎」と「腎臓」との違いとは？
なお、ここにいう、「腎」とは、
漢方学における「腎」のことであって、
解剖学状の「腎臓」のことではありません。
医療従事者であっても、
この違いを知らない方もいらっしゃるので、
ご注意くださいね。
牛車腎気丸という漢方薬は、総じて、
体が弱り気味で、衰えた機能を補うのによく使われ、
足腰の痛みや、排尿障害に用いられます。
前立腺肥大症というのは、
前立腺という男性特有の器官が
尿道を締め付けてしまう症状のことなので、
泌尿器系の違和感に対するお薬として、
牛車腎気丸が良く使われます。
牛車腎気丸の他の適応症とは？
なお、前立腺肥大症に、牛車腎気丸が使われますが、
牛車腎気丸という漢方薬は、
前立腺肥大症だけに使われるわけではありません。
他にも適応を持っています。
たとえば、
腰痛、坐骨神経痛、腎炎、ネフローゼ、糖尿病、高血圧、白内障、脳卒中後遺症、膀胱炎、陰萎、皮膚掻痒症、変形性関節炎などです。
漢方という方面から体をみると、
前立腺肥大症に陥っている
他の理由が、体のどこかに存在しているはずです。
それで、
前立腺肥大症だけでなく、
上に挙げたような症状があって、
体の証なども、ぴったりあう漢方の処方であれば、
前立腺肥大症だけでなく、
気になる他の症状も克服できるかもしれませんね。
ただ、どの漢方の処方があっているかは、
プロの漢方医でも、
試行錯誤で、ちょっとずつ試しながら、
替えていくものなので、
あれこれ考えてないで、
ちょっとずつ試していくことが、
どうしても必要になるんですよね。
漢方薬は、そういうに使っていくたぐいのものだ、
という風に、お考えください。
前立腺肥大症に使われる他の漢方薬とは？
なお、前立腺肥大症に適応を持つ別の漢方薬として、
「八味地黄丸」があります。
この記事で書いた、「牛車腎気丸」ほどは
処方される機会が少ないですが、
「八味地黄丸」も、別の体調の人によく処方される
前立腺肥大症の送りのひとつです。
「八味地黄丸」に関しては、その記事
の記事をご覧くださいませ。
